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【2003環境】青単と青緑の比較


03環境におけるビートダウンのトップは言うまでもなくアストラルリーフであるが、特に強力なデッキとしては青単と青緑の2択であるかと思われる。
今回は、サンプルを挙げながらこの2つのデッキを比較し、それぞれの利点欠点を整理していく。

 

 

■青単タッチトリガー
4 x アストラル・リーフ
2 x クリスタル・パラディン
2 x クリスタル・ランサー
4 x マリン・フラワー
4 x アクア・ガード
4 x エレガント・ランプ
3 x エメラル
2 x アクア・ハルカス
2 x アクア・サーファー
4 x ストリーミング・シェイパー
2 x サイバー・ブレイン
4 x 深緑の魔方陣
3 x ホーリー・スパーク

 

〇利点
・シェイパーによるドロー
青単を組むメリットで最も重要なのはシェイパーの強力な手札補充。3マナで最大4ドローは殿堂入りにふさわしいドロー力である。
この環境はドローがとにかく強力で、10枚15枚と手札が溢れることもザラである。その膨大なハンドアドバンテージを、ひたすら小型クリーチャーを並べることでフィールドアドバンテージに変換するのが、リーフ入りビートダウンの基本である。その際、シェイパーは3マナという低コストも魅力で、引いた小型クリーチャーをそのまま召喚しにいきやすい。

 

・ブロッカー耐性
リキッドピープルを入れる枠があるため、パラディンやランサーを採用する余裕がある。いずれも対ブロッカーで強力なクリーチャーであり、膠着した盤面を切り抜けやすい。小型クリーチャーが軸である以上、マリンフラワーのパワー2000でさえ面倒なことは少なくない。そのため、ブロッカー耐性は重要なポイントである。

 

・アクアガードによる防御力
上で触れたように、パワー2000でもブロッカーはバカにならない存在である。青単では、マリンフラワーに加えてアクアガードの8枚体制が可能であり、盤面にブロッカーを並べやすい。終盤に大量の手札から大量の小型ブロッカーが並ぶというのは、相手からすればパラディンが絡まない限りかなり面倒なポイントである。


〇欠点
・Sトリガーの防御力とシェイパーの威力がトレードオフとなる
「青単」といいつつ、実際はSトリガーをタッチで積むことになる。完全な青単であればシェイパーで確実に4枚ドローできるが、水以外のカードを入れれば入れるほどにドローの期待値は落ちていく。それでも、40枚中30枚以上が水のカードであれば、平均的に3枚以上引けると考えられるが、それでもこの1枚分の差は小さくない。水のSトリガーで守りの札はサーファーとスパイラルゲートが基本的なパーツであり、さらに防御力を上げるためには魔方陣ホーリースパークを入れる必要があるが、そうすると大抵は7,8枚以上は水以外のカードが入ることになるため、ややドローを犠牲にすることになってしまう。

 

・進化クリーチャーが重め
パラディンの4マナは軽いとは言えない数値であり、ランサーの6マナに至ってはそこまで貯めるのが簡単ではないと言ってもよいくらいのレベルである。突破力と引き換えに、1ターンあたりの展開力は控えめになってしまう。


〇サンプルのちょっとしたポイント
リーフとシェイパーでドローは十分なので、ブレインは2枚に抑えた。ハルカスでさえ重いと考えてアクアビークルにすることも考えられるが、クリーチャーとドローを兼用できる方を重視して今回はハルカスとした。
Sトリガーは、特に防御力の高い魔方陣とスパーク。ハンドは相手のリーフ、大地の猛攻、ランサーなどを特に意識しての採用となるが、パラディンやランサーでこれらをある程度殴れるため、終盤の威力を重視してスパークとした。
また、水のトリガーはサーファーかスパイラルゲートの選択となるが、リキッドピープル進化でブロッカー対策ができることと、進化のタネにできることから、サーファーを優先した。
ハルカスやサイバーブレインなどを抜いて、エメラルやアクアビークルを増量してもよいか。

 

■リーフスマッシャー
4 x アストラル・リーフ
4 x マリン・フラワー
4 x エレガント・ランプ
3 x エメラル
2 x スパイラル・ゲート
3 x サイバー・ブレイン
4 x 大勇者「大地の猛攻」
4 x 孤高の願
4 x 青銅の鎧
4 x 深緑の魔方陣
2 x ホーリー・スパーク
2 x デーモン・ハンド

 

〇利点
・大地の猛攻による全体強化
青単ではパラディンによってブロッカーを超えていくが、青緑では大地の猛攻の効果によって小型クリーチャーを強化し、パワーを逆転して一方的な負けを防ぐ。
相手のパラディンに対して大地の猛攻を2体並べて強引に殴り勝つという動きも、頻度は多くないが可能。

 

・大地の猛攻による進化速攻のしやすさ
通常クリーチャーを召喚しそのクリーチャーを進化させ、スピードアタッカーのように扱う、通称進化速攻。リーフ以外の青単での進化速攻は最小コストでアクアガード+パラディンの5マナ。対する青緑では孤高の願or青銅+大地の猛攻で(実質)4マナで可能。しかも進化元を7,8枚、大地の猛攻も軽いので3,4枚積みやすく、中盤から終盤にかけて増えた手札でアタッカーを追加しやすい。

 

・深緑を(自然文明だけに)自然に採用できる
青単ではタッチで魔方陣やスパーク、ハンドを刺すことになるが、青緑では魔方陣をタッチでなく採用することができる。1,2枚目の魔方陣はマナに置いておきたいが、これで本来欲しい色のマナを確保することができる。


〇欠点
・ドローが物足りない
シェイパーが使えないので、ハルカスでも刺さないかぎり、ドローはリーフかブレインのみである。ブレインの4マナという数字は比較的重めの値であり、リーフやシェイパーに比べてパワー不足と言わざるを得ない。それでもこのカードに頼らないとドロー手段に乏しいのが、青緑の1つの問題点である。リーフもブレインも引けない展開となると、中盤に息切れしやすい。

 

・ブロッカー突破力の低さ
青単の進化クリーチャーのようにブロッカー対処手段がない。大地の猛攻で火力を上げて、数の暴力で突破するしかない。


〇サンプルのちょっとしたポイント
青単と異なり、ブロッカー除去手段がないので、サーファーよりも終盤の詰めに手札から使いにいきやすいスパイラルゲートを優先。ランサーなどの大型が出てきたときも、バウンスして時間を稼ぎやすい。
また、タッチのSトリガーとして、相手のパラディンやランサーが厄介なのでハンドを2枚積んだ。スパークとハンドのどちらかに寄せてもいいが、ドローが多くエメラルや魔方陣である程度狙って仕込めるので、序盤と終盤で仕込むカードを使い分けられるよう両方積んだ。
2マナビーストフォークとして、今回は序盤にトリガーして嬉しい孤高の願を採用したが、リーフ入りビートダウンミラーで活きる巨翼の爪でもよい。
リーフ+ブレインをともに4枚積んでもなおドローが物足りないと感じるのであれば、種族は合わないがハルカスなどを刺すことになるか。